名峰と聞いて思い浮かぶもの富士、立山、穂高、白馬・・・様々な山を思い浮かべるだろうが今回はそんな山の話をするのではない。
ネットに入り浸る人間であれば耳にした事があるだろう。
名古屋の誇る名峰
「喫茶マウンテン」
実は先日その喫茶マウンテンへ登頂する機会があった。
その際のレポをまとめてみたいと思う。
登山者の朝は早い。
12:00には目を覚ましシャワーを浴びる。
そして本日パーティを組む相棒へ連絡。彼も同様にシャワーを浴びていたようだ。
呼吸はぴったりのようである。これほど心強いものは無い。
14:00。相棒を迎え車で登山口へ向かう。
家から15分程度車を走らせたところだろうか、道路沿い左手側に本日登頂する山が見えてきた。
えっ!?しょぼい!イメージしていた以上にしょぼい!!
富士や立山といった山の持つ神秘性をまったく感じさせない。
実はこの時すでにこの山のもつ力に飲み込まれ始めていた事は私も相棒も気づくよしもなかった。
車を停めて登山口へ向かう。
登山口は今から登頂しようとする者達でごった返していた。
『おめーら名古屋に来たら一度は寄ってみないとねってどれだけ暇なんだよ。全員が全員レポなんかしたらそれこそネタじゃなくなるんだよ!(怒)』
そんな自己中な想像をしてる間に登山開始となった。
私と相棒は一番山の奥に案内される。
テリポジョピラフ・オムハンランライス(赤)・抹茶フロートそして甘口いちごスパ
この4品で今回の登頂へ挑戦する事とする。
先ず真っ先に来たのは抹茶フロート。
続いてテリポジョピラフ[手前]・オムハンライス(赤)[奥]がくる。
・・・どれもこれも噂には聞いていたが凄い量だ。
しかしただ眺めていた所で目の前にある山は制覇できないのだ、意を決して相棒が抹茶フロートとオムハンライス、私はテリポジョピラフに手をつける。
抹茶フロートはさっぱりとしどうやら苦もなく登る事ができそうだ。
オムハンライスは「ハン」の名がつく事から半分の「半」を想像していたが量が多い、近頃少食となっている相棒にとっては苦痛となる量だ。
後々解かったことだがオムライスの中にハンバーグが隠れている、びっくりわくわくのオムライスだったのだ。
私のテリポジョピラフはピラフにレタスとテリヤキチキンが乗った物だ。
味は・・・まぁ見た目のまんま。
そう最初は見た目のまんまだと思っていた。
所々ご飯がダマになっている部分がありそこに味がない。
そして当然のように塩コショウの集中している部分がある。
ジャリジャリという食感とともに口の中に広がる塩コショウ、まさか甘口いちごスパを前に痛手を負う事になるとは思っていなかった。
先に来た3品を登っている途中に奴が姿を現した。
本日のメイン甘口いちごスパである。
この写真をみて頂ければ私が感じた事は説明するまでもないかもしれない。
そうまさに毒キノコだ。
真っ赤ともピンクともつかない超極太パスタ、ヘタが取られていない火が通って変色したイチゴ。
その上にはキュウイとホイップクリーム オン ザ フレッシュイチゴ。
本能が食べるなと教えてくれる。
しかしこれを食べなければいけない。
我々登山隊はこれを食べる為にここに来たのだ。
まさに「そこに山があるから」といった心境である。
相棒が先にひと口。
なんとかいけそうとの事。
私も彼に続く。
ホイップクリームをたっぷりと絡ませてひと口。
口の中にうどんのような食感とイチゴ独特の酸味が広がる。
不味い、相棒よ本当に君はこれをいけるのか?普段から女の見た目にも拘らないが君は食に対する感覚もオカシイのか?
自分の感覚に問題があるのかと再度トライする・・・ダメだ・・・喉の奥から何かがこみ上げてくる。
そして相棒も・・・やはりダメだったらしい。
君の感覚が正常で安心したよ。今日はよく眠れそうだ。。。(ρw-).。o○
結局オムライスとピラフでほぼ腹がいっぱいだった所にいちごスパの揺さぶりを受け我々の足は完全に止まってしまった。
もう動かない。
目の前にニンジンをぶら下げられようと、後ろから不審者がついてこようと、もう二度と我々の足は動かないのである。
そして失意のまま我々パーティは下山を決断した。
名古屋の山は高かかった。
そう、はじめに山を目にした時に油断した時点で敗北は決まっていたのかもしれない。
次に挑戦する時には数ヶ月前から高山地でのトレーニングや他のパーティを向かえ更に万全の体制で臨みたいと思う。
今回の挑戦で我々は大金を失いなにも得る事ができなかった。
登山口から出る際、こんなものを目にした。
登頂には失敗したがここでのバイトなら・・・新たな挑戦が始まる。